2009年1月27日火曜日

虚鐸とは


「尺八」の名前は1尺8寸の長さから名称が来ていますが、
他に正式な美しい名称もあるそうです。
(詳しくは知りません)



「虚鐸」は古典尺八を学んだ西村虚空先生が、独自に発展させた流れの派です。

虚空先生から頂いた説明書きに寄ると、

1954年、在東京の画壇や文化人の集い(棟方志功、三角寛、小山勝清、小山寛二、赤坂小梅、等の)
で吹いていたところ、尺八とは違う外見や音色に、なにか竹の縦笛本来のものと言うような名称を付けるよう言われ、
虚無僧の祖、中国の普化禅師(普化宗祖)にまつわる縦笛を虚鐸と言った事から、賛同を得、そう名のる様になったそうです。

普化禅師は中国の唐時代の僧で、臨済宗祖、臨済禅師と同期の僧でした。

風狂の奇僧と云われ、托鉢の時に木の鐸を鳴らしたら、弟子の張伯が縦笛を鳴らしていました。
その笛の事を虚鐸といっていたそうです。

謎の深い伝説のようですが、
虚鐸という文字の響きに、音色があまりにも当てはまり、いつも感心させられています。


画:西村虚空「普化禅師」(掛軸)

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